皆さんは日商簿記3級(以下、「簿記3級」)に興味はございますか??
おそらく本記事をお読みいただいているので、少なからず興味はあるのかなと思います。
簿記3級は「簿記」という知識を学び始めるきっかけとなる資格です。
これを取得することによって企業が公開している財務諸表をある程度読めるようになったり、皆さんの会社の経理のかたが日々どのような仕事を行っているのか少し分かることができます。
また、人気のある「日商簿記2級(以下、「簿記2級」)」を取得する前段階として簿記3級を勉強している、なんてかたもいらっしゃると思います。
本記事では簿記3級の基本情報や勉強方法など受験に必要な情報を網羅的に解説します。
そのため「簿記3級に興味がある」かたから「簿記3級の勉強をすでに始めている」など簿記3級に少しでも関わっているかたならどなたでも読めるような記事にしました。
本記事を参考にして合格をつかみとってほしいと考えております。ぜひ最後までお読みください。
この記事の著者:じゅん
大学卒業後、システムエンジニアとして働いていましたが病気を機に退職。現在はお金や投資関連の勉強を勉強しています。日商簿記2級には2022年5月に合格。このほかにもFP(ファイナンシャルプランナー)3級や基本情報技術者試験など複数の資格を保有しています。
監修者:Ryo
大学大学中に日本の公認会計士試験に合格し、大手監査法人に勤めた後スタートアップでIPOや投資を経験。その後アメリカにMBA留学し、卒業後に現地の会計事務所に就業経験あり。公認会計士・USCPA。簿記3級〜1級を保有。
Contents
簿記3級の概要
はじめに、簿記3級の「求められるレベル」、「簿記3級を取得するメリット」についてお話ししていきます。
求められるレベル
簿記3級を取得するために必要なレベルはどの程度なのでしょうか?試験を主催している日本商工会議所では下記のように定義しています。
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。
日本商工会議所より
上記のような定義となっています。簡潔にいうと「小規模企業での会計処理が分かる」レベルだと考えられます。
この「小規模企業」というのは、例えば「個人経営の八百屋さん」だったり「親会社や子会社、本店や支店などがない会社」のことを言います。
そういった企業の会計処理が分かるようになるのが簿記3級に求められるレベルとなります。
簿記3級を取得するメリット
簿記3級を取得したらどんなメリットがあると思いますか?筆者的には以下の2点がメリットだと考えております。
- 基礎的な財務諸表を読むことができる
- 簿記2級の勉強に必要な前知識が得られる
ではそれぞれ説明しますね。
(メリット1)基礎的な財務諸表を読むことができる
簿記3級を合格できるレベルになれば基礎的な財務諸表をある程度読むことができます。これは簿記3級の合格レベルが基礎的な財務諸表を作成できることを目標に設定しているためです。
例えば筆者がそうだったのですが、簿記をまったく知らないタイミングと簿記3級を合格したあとのタイミングでネットや新聞の財務諸表を見てみると違いが一目瞭然です。
簿記をまったく知らない状態だと「なんか呪文みたいな用語と数字が並べられているな、、、」ぐらいにしか思わないと思います。
しかし合格レベルになると「この会社は今期の利益はすごいな」とか「この会社は今は調子がいいけど借金が多いな」などしっかりと自分なりに読むことができます。
さらにこの読む力がつくことで株式投資にも挑戦できるレベルになっているでしょう。
しかし簿記3級の知識だけですと、財務諸表を大まかにしか読むことができません。
もし細かい部分もしっかり読みたいなと思うのであればぜひ簿記2級以上の上位資格にも挑戦してみてください。
このように財務諸表が読むことができるようになるのは大きなメリットになるのです。
(メリット2)簿記2級の勉強に必要な前知識が得られる
簿記3級の合格レベルになっていれば、簿記2級に必要な前知識を得られているということになります。なぜなら簿記2級は簿記3級の知識がベースとなっているためです。
すでにご存じかもしれませんが、簿記2級は非常に人気が高い資格です。取得することであなたは「経営がある程度分かる人」だと評価されるようになります。
そのため就職や転職に有利に働きますし、履歴書にも書けるので経理職などに応募しやすくもなります。
なので現在簿記3級を勉強しているかたも「いずれは簿記2級を取得したい」と考えているかたが多いのではないでしょうか。
その簿記2級のベースとなる前知識をつけるため、簿記3級の取得は大きなメリットになります。
簿記3級の試験について
おおまかな概要が分かったと思います。次は本試験について具体的に解説していきましょう。
ここでは試験の基本情報、試験方法、難易度や合格率について説明します。
ここを確認しないと、合格どころか受験すらできない状態になってしまいます。しっかり頭にいれておきましょう。
試験範囲(科目)
試験範囲については以下の画像をご覧ください。
画像は日本商工会議所HPの簿記3級「試験科目・注意事項」のページです。
画像の表のとおり、試験範囲は「商業簿記の基礎の範囲」になります。「商業簿記」とは商品販売業など行う一般企業や店舗の簿記です。
つまり、みなさんがよく利用しているであろうスーパーや八百屋さんなどは、この商業簿記の知識を利用して日々の取引を記録しているわけです。
例えば「50円でリンゴを仕入れて100円で売りました。50円の利益が出ました」というような取引の流れを日々仕訳して、最後にこれらの仕訳をまとめて財務諸表を作成するところまでを商業簿記と言います。
また、簿記2級などの上位級になると「工業簿記」など商業簿記の他にも多数の科目を勉強します。しかし簿記3級は商業簿記の1科目しか勉強しません。
そのため、3級を勉強している間は科目の違いについてあまり気にする必要はありません。
「商業簿記という科目を勉強しているのだな」、「他にも科目があるんだな」程度で大丈夫です。
ちなみに簿記2級、1級にも「商業簿記」の科目はあります。いずれも簿記3級の試験範囲が基礎となります。
そのうえでより応用的で複雑な取引を勉強します。そのため上位級を目指すかたは3級の範囲をまんべんなく勉強する必要があります。
問題形式、試験時間
問題形式、試験時間については以下の画像をご覧ください。
画像は日本商工会議所HPの簿記3級「試験科目・注意事項」のページです。
画像の表のとおり、現在の問題形式は「3題以内」、試験時間は「60分」となります。
問題形式については「3題以内」となっておりますが、ほぼ3題分出題されると思ってください。
この3題の問題についてですが、2021年度から日本商工会議所では出題した問題の公表をしておりません。そのため具体的にどんな問題だったのか知ることができません。
また受験者は問題用紙を持ち帰ることができず、かつSNSなどでどのような問題を解いたか発言することを禁止されています。
ですがおおまかな形式はあるようで、
・1問目:仕訳問題
・2問目:補助簿、勘定や適語を記入する問題
・3問目:決算問題(精算表、貸借対照表、損益計算書のどれかひとつの作成)
だと言われています。そのため該当する範囲はしっかりと勉強する必要があります。
試験会場
試験会場は統一試験とネット試験で異なります(統一試験とネット試験の詳細は下記で説明します)。
統一試験は主に「高校、専門学校などの学校」で行います。ネット試験は主に「テストセンターやパソコンスクール」で行います。
両者の大きな違いは試験中、「目の前にパソコンがあるかないか」の違いです。
統一試験は答案用紙に記入するかたちで解答しますが、ネット試験ではパソコン画面に解答を入力していくCBT形式になります。そのためこのような違いがあります。
試験会場の詳細については各地域の商工会議所によって異なります。
こちらの日本商工会議所のページより皆さんが受験したい地域の商工会議所を検索して確認してみてください。
日程・試験日 (申し込み~合格証書受け取りまで)
簿記3級の試験日程については統一試験とネット試験で大きく違います。
- 申し込み:本試験の約1カ月前
- 本試験
- 合否発表:本試験の約2週間後
- 合格証書受け取り:本試験の約1カ月後
上記のようになります。見比べてみると、ネット試験のほうが手軽に受験できることが分かりますね。
随時申し込みできるので自分の都合に合わせて受験できます。また合格発表も試験後すぐなので待つことがないです。
統一試験の場合、あらかじめ決められた日時に申し込みおよび受験をしなければなりません。
また申し込み期間や合否発表の日時は各商工会議所によって異なります。詳細は皆さんが受験したい地域の商工会議所HPで確認してください。
申し込み方法
簿記3級の申し込み方法についても統一試験とネット試験で異なります。
まず統一試験の場合、自分が受験したい地域の商工会議所HPから申し込みを行います。商工会議所ごとに試験会場が違いますので注意してください。
また「申し込み方法」ですが2022年現在は「ネットから申し込み」が主流となっております。
「窓口から申し込み」などもたまに見かけますが、PCやスマホを難なく使えているのであれば、ネットから申し込むほうが手軽でよいでしょう。
次にネット試験の場合ですが、はじめに株式会社CBT-Solutionsの日商簿記2級・3級申込専用ページにてアカウントを作成します。
そのあとにマイページにログインして申し込むかたちになります。
上記ページ内に画像と同じ「マイページアカウントID新規作成」というリンクがあります。そこをクリックしていただきアカウントを新規登録します。
アカウントの新規登録が完了するとマイページにログインできるようになります。
そして画像と同じ「CBT申込」をクリックして試験を申し込みます。
この申し込みのときに「受験日時」や「試験会場」を決めます。
試験会場は全国に登録されている会場から選ぶことができます。会場数はかなり多いので選び間違えに注意してください。
難易度、合格率
簿記3級の難易度ですが、結論から言うと「比較的簡単」です。理由をお話する前に、まず下記の画像を見てください。
統一試験合格率
ネット試験合格率
画像は日本商工会議所で公開されている統一試験、ネット試験それぞれの受験者データの表です。
表の合格率に着目してください。統一試験の上がり下がりが激しいですが、全体的に「おおむね40%前後」の合格率です。
よっておよそ半数近い受験者が合格していることになりますので「比較的簡単」と言えるわけです。合格点でいうと、100点満点で70点以上とれば合格ですが、合格率を見ると正確な難易度がイメージできますね。
筆者は簿記3級に合格しています。個人的な感想ですが、テキストや問題集などで基礎をおさえて、模試や答練などで実践練習を何度か行えば「比較的簡単」に合格できる資格だと思いました。
試験方法
試験方法についてお話します。上記で少し解説していますが、簿記3級の試験方法は統一試験とネット試験の2つ方法があります。
2つの試験の大きな違いは「解答方法」です。
統一試験は「紙の解答用紙に記入」するかたちですが、ネット試験は「パソコン画面に入力」するかたちになります。
また会場や日程など基本的な情報は上記の「簿記3級について」で説明していますのでそちらを参照ください。
統一試験とネット試験どっちを受けるべき?
統一試験とネット試験、どちらを受験するべきでしょうか?結論から申し上げますと、ほとんどのかたがネット試験を受けるべきだと思います。
理由は2つあります。
・ネット試験のほうが手軽に受験できる
・統一試験は難問や奇問が出題される可能性がある
順番に説明します。
まずネット試験のほうが手軽に受験できます。試験の基本情報でも申し上げましたがネット試験は自分の好きな日時で受験が可能です。
それに対して統一試験は日時を合わせなければなりません。ネット試験と比較すると面倒に感じますよね。
次に統一試験は難問や奇問が出題される可能性があります。理由を説明する前に、もう一度統一試験の合格率をみてみましょう。
統一試験合格率
第158回と第159回に注目してください。ネット試験も含めて簿記3級の全体的な合格率の平均は40%前後なのですが、27~28%と低くなっています。
なぜかというと、これらの回は難問や奇問が出題された可能性が高いためです。
筆者はこれらの回を受験していませんが、当時のSNSで受験者の方が「難しすぎる!」、「時間が足りなかった!」などの意見が多かったのを覚えています。
そのため難問、奇問に出会いたくなければ、ネット試験を受験するべきだと思います。
簿記3級の勉強方法について
試験について色々分かったと思います。では最後に勉強方法についてお話します。
勉強時間、勉強方法(独学や通信講座)、さらには「勉強が難しいと感じている人に向けてのアドバイス」など、勉強方法に関することをまんべんなく解説します。
合格までの近道になること間違いなしです。ぜひ最後までお読みください!
勉強時間
簿記3級合格までの勉強時間は「約100時間」と言われています。毎日3時間以上勉強できれば、およそ1カ月と少しで100時間を超える計算になりますね。
しかし「毎日3時間もとれない」、「平日は時間がとれない」など様々な事情で勉強時間があまりとれないかたがほとんどだと思います。
そのため「3カ月前後(あるいは以上)」の勉強期間を設けるのが現実的でしょう。
例えば「毎日3時間は勉強できないけど1時間だったら勉強できる」というかたは、およそ3カ月と少しの期間で勉強時間が100時間を超える計算になります。
また「週休2日で休日だけしか勉強できない」というかたも、休日のみ5時間勉強すれば、およそ2カ月半で100時間を超える計算になります。
このように、約3か月前後(あるいは以上)の勉強期間を設けることにより、無理なく100時間の勉強をすることができます。
皆さんもこの「100時間」をベースに逆算して、自分に合う勉強期間を探してみてください。
独学で合格できる??
簿記3級は独学で合格できるのでしょうか?
結論から申し上げますと充分合格が可能です。
筆者は最終的に通信講座を利用して合格しましたが、SNSなどをみますと「独学で合格した」と話しているかたが多く見受けられます。
書店などで教材を立ち読みして「合格できそうだな」と思えたのであれば、ぜひ挑戦してみてください。
おすすめの参考書・テキストは??
独学で勉強する場合、教材選びは非常に大事です。ここでは簿記3級の参考書として非常に人気の高いものを紹介します。
まず「王道」とも言える、ふたつの教材(※1)を紹介します。
みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第10版 [新試験完全対応(ネット試験・統一試験) 模擬...
みんなが欲しかった! 簿記の問題集 日商3級 商業簿記 第10版 [新試験完全対応(ネット試験・統一試験) 模擬...
資格予備校大手のTAC出版から「みんなが欲しかった!」シリーズです。教科書と問題集のセットになっています。
教科書は解説が分かりやすく、図解も豊富です。教科書で知識をインプットした後は、実際に使えるか問題集を解いてみましょう。
問題集は教科書の章ごとにリンクしていますので、取り組みやすくなっています。
また問題集には模擬試験もございます。これに取り組むことで本試験レベルの問題を解くことができます。そのため合格までこの2冊だけで勉強することが可能です。
さらにもうひとつ、おすすめの教材(※1)を紹介します。
スッキリわかる 日商簿記3級 第13版 テキスト&問題集 [模擬試験プログラム 仕訳Webアプリつき] (スッキリわ...
上記と同じTAC出版から「スッキリわかる」シリーズです。こちらの特徴は「テキストと問題集がセットになっている」ことです。
さらに「みんなが欲しかった!」シリーズ同様、模擬試験に取り組むことができます。ということは「これ1冊で合格までできてしまう」優れものというわけですね。
コスパ最強の教材だと思います。「簿記3級を合格までリーズナブルにすませたい」と考えているかたはこの教材1択でしょう!!
(※1)紹介した教材は毎年重版されています。そのためリンク先の教材が古い可能性がありますので、注意してください。購入する際は最新版を購入するようにしてください。
通信講座がおすすめ!!
ここまで独学で勉強することについてここまでお話してきました。
ですが勉強を始めるかたのなかには「独学で始めるのは不安だ、、」と思う人もいらっしゃるでしょう。
あるいは「独学で始めてはみたものの、教材だけだといまいち内容が分からない、、」と悩んでいる方もいると思います。
筆者が思うに、簿記という科目は「クセの強い科目」だと思います。
皆さんが義務教育で学ぶことがない「仕訳」をして問題を解かなければならないためです。
最悪の場合、独学で誤った理解をしてしまうリスクがあります。そうなると仕訳がうまくできず、問題が解けない状態になる可能性があります。
そのため少しでも独学に不安を覚えるのであれば、ぜひ通信講座を検討してみてください。
通信講座であれば仕訳のやり方や問題の解き方など、講師が目に見えるかたちで解説してくれます。
そのため誤った理解をすることはほぼないと思いますし、不安な場合は「質問制度」などのサポートを利用して質問することもできます。
筆者も通信講座を利用して簿記3級に合格しました。講座を受講したおかげで、基礎をしっかりマスターできました。その結果安心して試験に臨むことができました。
そのため個人的に通信講座は非常におすすめです。皆さんにもこの安心感を味わっていただきたいです。
通信講座はなにがいいの??
通信講座で簿記3級を勉強しようと決めたものの「どの資格学校がいいの?」と悩んでしまうかたはいませんか?
TACや大原など簿記3級の講座はたくさん存在します。そのため悩むのもしょうがないと思います。
もし悩んでいるのであれば、私は「クレアール」をおすすめします。
クレアールがおすすめの理由は2つあります。
・リーズナブルな受講料
・1年間保証制度
順番に説明します。
まずクレアールは「リーズナブルな受講料」ではじめることができます。例えばTACなど大手資格学校だと受講料は2万円以上します。
しかしクレアールの受講料はなんと「1万円代」です。他の学校と比べて非常に始めやすい金額だと思います。
次にクレアールには「1年間保証制度」があります。
これは合格目標としていた月を過ぎてしまったとしても追加料金なしで、あと1年間は講座を受講することができる制度です。
例えば「2022年11月合格目標」講座を受講した場合、「2023年11月」まで講座がみれるというわけです。
これであれば仮に目標通りに勉強が進まなくても、焦らずに勉強し続けることができますね。
ちなみに筆者もクレアールを利用して簿記3級は合格しました。クレアールを利用した勉強方法についての記事もチェックしてみてください。
(※2)本記事は簿記2級の受験者向けに書かれています。しかし勉強方法に関しては、2級も3級も変わりませんので参考になると思います。
簿記3級が難しいと感じたら?
勉強しているかたのなかには「一生懸命勉強しているけど点数がとれない、、」、「全然理解ができない。私には向いてないのかな」と簿記3級を難しく感じてしまう人もいると思います。
しかし断言します。あきらめないで勉強し続けてください、あなたはきっと合格できます。
会計士や税理士など超難関資格であれば、時としてあきらめることがその人の人生において英断になることがあります。
しかし簿記3級はそのような資格ではありません。勉強し続ければいずれ合格できる資格だと思います。
せっかく簿記という学問に興味をもって勉強しはじめたのですから、ここであきらめるのはもったいないです。
どこが難しいと感じているのかは人によって変わると思います。ですが現状を把握、反省して改善策を出せばすんなりできてしまうことが多くあります。
例えば「試験範囲のなかでどうしても理解が難しい範囲がでてきた」とします。
この場合「テキスト1周目(初見)で難しい範囲がでてきた」のか「テキスト2周目以降でも難しい範囲がある」のかでアドバイスが分かれます。
まず「テキスト1周目(初見)で難しい範囲がでてきた」場合はいったんその範囲をとばして、次の範囲を勉強してください。なぜならここで大事なのはテキストを1周することだからです。
テキストを1周することで「簿記3級の全体像や範囲どうしのつながり」が見えてきます。
この状態でテキストの2周目を始めると、1周目で分からなかった範囲がすんなり理解できることがあります。
そのため1周目で難しい範囲がでてきたとしても、そこに時間を使わないで、まずはテキストを1周することを優先してください。
次に「テキスト2周目以降でも難しい範囲がある」。このようなかたはその範囲の基礎を見直してください。
なぜならあなたは基礎をしっかり理解できないまま、問題を解こうとしている可能性が高いからです。
具体例をあげると、私は精算表や財務諸表作成の問題を解くのが難しいと感じている時期がありました。
ただ問題のなかのどこにつまずいているのか調べてみると、決算整理仕訳で「減価償却」と「売上原価の計算」のふたつだけが難しいと感じていることが分かりました。
そこでこの2つの範囲に焦点を絞って復習したところ、精算表や財務諸表作成の問題が特に難しいと感じることはなくなりました(問題のボリュームは多いと感じますが、、、)。
他にも様々な理由で「簿記3級が難しい」と感じてしまうこともあると思います。しかしどのような場合でも改善策は必ずあると思います。
「難しいと感じる → 改善策を見つける → 改善策を実行する」
この流れを何度もやって勉強を続けてください。大切なのは「あきらめずに勉強し続けること」です。そうすればあなたもいずれ合格できるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。本記事では簿記3級について、受験に必要な情報を網羅的に解説しました。
本記事を参考にしていただき皆さんの受験生活が捗れば幸いです。皆さんの合格を心よりお祈り申し上げます。頑張ってください!
最後までお読みいただきありがとうございました。