転職はまだ早い!?監査法人の退職タイミング&年齢

ねこ君
監査法人で働き始めて1年、この先のキャリアどうしようか迷うなぁ。転職するならいつがいいのかな・・・
Ryo
目指したいキャリア像や転職先によって、退職するタイミングや年齢、監査法人でつけておくべきスキルは変わってきます。
ねこ君
そうなんだ!?それぞれの転職先によって何がどういうふうに違うのか検討もつかないや・・・
Ryo
私も、監査法人に入社したばかりの頃は、退職のタイミングは非常に悩みました!
Ryo
今日は監査法人からの転職のタイミングについてお話ししていきますね!

 

多くの公認会計士の方は2次試験合格後のファーストキャリアに監査法人を選択します。

一方でそのキャリアの全てを監査法人の中で過ごすという方はほとんどいないと言っていいでしょう。

その中でも監査法人に入社して1年もしない内にキャリアチェンジをする人、じっくり監査法人の中で腰を据えてマネージャーまで昇格してから監査法人を出る人、などなどその転職タイミングは様々です。

ゆえに、公認会計士の監査法人の退職タイミングは永遠のテーマです。

  • 自分が監査法人を出るのは監査以外にやりたいことが見つかった時なのか?
  • キャリアプランを考え逆算してこの時期だと決めるのか?
  • はたまた監査がつまらなくなった時に出るのか?

監査法人では、例外無く全員がそんなことを考えて働いてると筆者は思っています。

 

そこでこの記事では、そんな監査法人で働く公認会計士の皆さんのため、

  • 監査法人で得られるスキル・キャリアはなにか
  • キャリアパス別に監査法人を出るべきタイミングはいつなのか
  • セカンドキャリアを選択する際に気をつけるべきこと

を具体的に示すことによって、「結局監査法人っていつ出たらいいの?」という疑問に答えたいと思います。

 

現在監査法人にお勤めで漠然といつかは監査法人を出たいと考えている方、監査法人を早く出て違う世界で働いてみたい気持ちは強いけれど、本当に監査法人を退職して良いか不安な方、などなど監査法人で働く公認会計士の方は是非御覧ください。

 

この記事の著者:もりはんくす

現役企業内公認会計士。大学在学中に公認会計士試験に合格し、BIG4監査法人にて約4年働いた後、外資系事業会社へ転職し経理部として勤務。1児の父。趣味は野球。

監修者:Ryo

大学大学中に日本の公認会計士試験に合格し、大手監査法人に勤めた後スタートアップでIPOや投資を経験。その後アメリカにMBA留学し、卒業後に現地の会計事務所に就業経験あり。公認会計士・USCPA。簿記3級〜1級を保有。

年次別監査法人で得られるスキル、キャリア

監査法人 キャリア 年次 身に付くスキル

具体的に監査法人からの転職のタイミングを考える前に、年次別に監査法人で得られるスキルやキャリアについて解説します。

なぜなら、これが転職時に監査法人に勤務する公認会計士が持っていると転職市場から思われている能力だからです。

言い方を考えれば、これらのスキルをその時点の年次・年齢で持っていることが転職の最低ラインになるからです。

 

入社~3,4年目まで(監査スタッフ)

入社から3、4年目までの監査スタッフが転職活動をする場合、転職市場はその人に高度な会計知識や業界知識を求めることは多くありません。

まず、一般的な事業会社に就職した人と同様に、最低限の社会人としてのソフトスキル、エクセル、ワードスキルなどの基本的なハードスキルが求められます。

これに加えて、公認会計士の修了考査合格、公認会計士登録が強みとなります。

監査法人での勤務は、公認会計士の登録要件である実務経験にカウントされるため、実務経験をこなしながらきっちり終了考査をパスすることが重要です。

 

経験してきた仕事は外から見れば大した仕事はしているとは見られないため、その仕事内容で差別化することはあまり出来ません

転職時は、上記の基本的な社会人スキルに加えて、面接時の印象、主にコミュニケーション能力や地頭のポテンシャルを見られます(もちろん職務経歴書はきっちり書きますが、、)。

 

4年目~7年目まで(監査シニアスタッフ)

シニアスタッフ程度からの転職となると、ポテンシャル採用ではなく即戦力採用となるため、スタッフからの転職と異なり、経験してきた仕事の内容をかなり見られるようになります。

まず、基本的かつ網羅的な勘定科目の監査手続き財務数値作成プロセスの理解や基本的な財務分析スキルなどがあることが前提となるでしょう。

さらに、難解な会計論点に当たった時の対処経験や、小規模チームのプロマネスキルなどを深堀りされることが多いです。

 

経験してきた業務によっては、スキルセットが異なってくる年次であるため、自分はどういう仕事を経験してきて、どういうところに強みがあるのかを自分の中で整理する必要があります。

自らの関与クライアントに応じた業界知識英語力なども転職先によってはアピールポイントとなります。

 

8年目以降(マネージャー)

マネージャークラスからの転職となると、ある程度の役職での採用となることが多く、マネジメントスキルなどが問われることが多いです。

また、自分の強みが会計のテクニカルな側面なのであれば、高度な会計処理、業界特有の会計論点などを問われることも多いでしょう。

また希望する職種や役職によっては営業スキルも問われることがあります。

 

ねこ君
監査法人からの転職と言っても、年代別にこんなにも求められるスキルの差があるんだね!転職を考えている人は若いうちから意識して自分のスキルを磨いていった方がよさそう!
Ryo
20代の時はなかなか難しいのですが、長期のキャリアゴール実現のために今つけておくべきスキルは何かをしっかり考えることがとても大切です!

 

志望キャリア別の望ましい転職・退職のタイミング

監査法人 転職タイミング 職種別

監査法人での得られる年次別スキル、キャリアを確認したところで、志望キャリア別の望ましい転職タイミングを解説します。

 

事業会社経理⇒3年目以降できるだけすぐ

公認会計士の転職先としてまず挙げられる事業会社経理ですが、作業者として入社する限りは公認会計士の資格を取得したらすぐで良いでしょう。

事業会社の経理はその会社特有のシステム、会計処理、会計論点が思ったより多く、監査法人で広く浅く経験を積むより、その会社に出来るだけ若く入りその会社の知識や経験を積み上げる方が会社内での評価も得やすいです。

長くいるほど他部署の知り合いも増えるので仕事がしやすくなり、結果的にストレス無く働ける期間が長くなります。

会社側も若いほど採りやすい傾向にある印象です(若すぎてはダメですが)。

 

公認会計士としてのスキルセットとして、狭い社内知識や人間関係を築くことにどれだけ意味があるのかという意見もあると思いますが、仕事の出来不出来はそんなところで印象が決まってしまうので、早く事業会社に移ることは悪いことではありません

少なくともインチャージ経験をなんとなく積みたいからという理由で、監査法人に2、3年長く残るのは、事業会社の経理を長くやりたいと考えているのであればそこまで意味は無いと思います。

実際インチャージは大変ですが楽しいですし、そこまで監査法人にいてしまうとマネージャーになりたい欲が出てきてしまい、転職のタイミングを逸する気がします。

マネジメント層で入社したいのであればマネージャー昇格後の方がよいでしょう。クライアント先やクライアント先の競合他社に転職する上司も多くいました。

 

ねこ君
ふむふむ…例えば、経理への転職でもどのポジションで入社したいかによって時期が別れるということ?
Ryo
ポジションを気にしないなら3年目、マネジメント職で就きたいなら8〜10年目が良い転職のタイミングとなりますね!
Ryo
若くしてマネジメントポジションが取れる機会やチャンスがあれば、積極的に取りに行くことも良いかと思います!

 

FAS、コンサル⇒3年目以降すぐ、もしくはインチャージ経験を得てすぐ

監査法人から多くの人が転職するFAS業界ですが、こちらも基本的な会計士としての基礎スキル(ソフトスキル、ハードスキルともに)が身につく3年程度、終了考査をパスしたら、出来るだけ早いシフトチェンジが望ましいという考えが主流です。

FASのDDでは監査と必要知識がある程度被りますが、他のエリアでは監査法人とは求められるスピード感や知識も大きく異なるため、FAS業界を志す気持ちが固まっているならなるべく早くその業界に身をおく方が望ましいです。

 

さらにFAS業界に行く方は、PEファンド、事業会社投資部門、経営企画部など、その後のキャリアを見据えている方が多く、あまり監査法人の期間を長くしすぎると年齢が後々ネックとなる可能性があります。

監査法人を30過ぎて出てしまうと、FASを出るころには35手前ではPEファンドに行くには遅く、事業会社に行くには給料がその時点で下がる可能性もあります。

 

インチャージ経験について議論の余地がありますが、FAS業界に行ってすぐにチームマネジメントを任されることは無いので必ず必要というわけではありません。

一方でFAS業界に移った後、監査法人時代の経験でインチャージ経験は最も聞かれる点らしく、その後のことも考えてインチャージ経験だけは積んでから移るというのも考え方の一つのようです。

ゆえに、FAS業界を志す場合は、終了考査合格後すぐが望ましいが、その後のキャリアや年齢を考慮の上、インチャージ経験を経てから転職するのも可、となります。

 

Ryo
コンサル業界についても、監査スキルが特別必要となるわけではないため、基本的なハードスキルの身につく3年目頃には転職を真剣に考えた方が、次のキャリアが築きやすいかもしれないですね!

 

スタートアップ企業⇒小規模なら4-6年目、大規模ならマネージャーから

監査法人からスタートアップ企業に経理部長・CFOなどのポジションで行かれる方も多いです。

スタートアップ企業の場合はスタッフレベルで参入しても経験やスキルが足りなく、採用する側としても公認会計士を雇った意味があまりありません。

ゆえにある程度の経験を監査法人で積んでから転職をする方がよいでしょう。

 

規模や人数、事業数、グローバルでの多角化の度合いには寄りますが、小規模ベンチャーであればシニアスタッフレベルの4-6年目でチャレンジしてよいでしょう。

一方で大きな規模のスタートアップとなると、マネージするべき領域の広さ、深さ、国を越えたマネジメントも含まれることから8-10年目程度のマネージャーレベルが必要となるようです。

 

またCFOと言ってもタイプが会計士型、管理型、IR型、M&A型、ファイナンス型、副社長型など様々です。

これは先に進むほど監査法人でのキャリアだけではなんとかならず、自分自身の経験を監査法人以外から広げておくこと、参入する領域の人脈から人を集めて協働出来るかなどが重要となります。

 

これらを加味したうえで、その人の本質的な部分を変えることが出来るマインドセットのタイムリミットを加味して30歳過ぎまでにはスタートアップに飛び込んでいくのが望ましいようです。

年齢で一括りにはしたくないのですが、35歳程度を過ぎると、全く異なる文化やスピード感に適応することができず、あまり活躍出来ずに退社してしまうケースが少なくないようです。

 

ねこ君
確かに、35歳や40歳となってくると仕事を変える大きな決断がしにくくなるかも・・・

 

その他の選択肢(会計事務所の独立開業⇒3年目以降)

監査法人から独立して会計事務所を開く方も一定数います。

独立を見据えるなら急ぐ必要は特に無いですが、逆にあまり監査に長く身を置くメリットはそこまでありません

マネージャー職まで監査法人に在籍し、ニッチな会計論点を捌いたり、特定の業界知識に強くなるのは必ずしも独立に役に立つモノではないでしょう。

また、事務所が軌道に乗るまで監査法人の非常勤などで生計を支えたいのであれば、シニアスタッフには上がっておくと単価が高くなるのでお勧めです。

 

Ryo
監査法人に長く籍を置くと、ある業界の監査のプロにはなれますが、独立に必要な幅広いスキルが身に付くとは限りません。
Ryo
目指すべき将来像があれば、リスクを恐れず、できるだけ早く動いていく姿勢も必要ですね!

 

監査法人から退職する際に気をつけるべきこと

監査法人 転職 最終確認

ここまで監査法人で得られるスキルセット、志望キャリア別の望ましい監査法人から転職タイミングを考えてきました。

そこで、次は実際に監査法人からセカンドキャリアへ踏み出す際の注意点をまとめます。

 

焦らない

これが一番大事です。しかし、多くの人が焦って選択をしてしまうように感じます。

監査法人の仕事は地味で労働時間が長く、一般的に見ても激務です。クライアントから嫌な顔をされることはしばしばあれど、感謝されることはあまり多くありません。

クライアントによっては資料の出が悪く仕事の進捗が自分でコントロールしづらかったり、複数のクライアントを掛け持ちで作業しなければならない状況も多々あり、ストレスフルな環境です。

 

マネージャーレベルまで昇格すればチームマネジメントであったり、クライアントの相談に乗るといった監査法人本来の楽しさを感じることが増えてきますが、スタッフ目線から見ればさらに激務度が増したマネージャーの姿を見て、ここのステージに至るまでに監査法人を去りたいと思ってしまう人が大半でしょう。

しかしだからと言って、監査法人を一刻も早く出ることが正解とはなりません

 

監査法人の表現しがたい閉塞感に苛まれてこのままではダメだと自分のキャリアプランもよく練らないで焦って転職をしては絶対にいけません。

給与面から見ても、所属する人たちの働きやすさを見ても、得られるスキルを見ても、監査法人にいることはそこまでマイナスなことではなく、プラスの側面も多くあります。

せっかく一定期間監査法人で働くと決めたのであれば、転職時、キャリアプランの中で求められるスキルを日々考えて、今の仕事がどういう仕事で、自分のキャリアにどうプラスになっていくかをイメージしながら働くといいでしょう。

 

ちなみに筆者はスタッフ時代は30歳の時点でどういうスキルセットを持った会計士になりたいのかを考えていました。

軸として考えていたのは「どこでも必要とされて、どこでも働ける会計士」です。

そのためには、ある程度会計が分かって、英語が出来て、どの相手とも上手にコミュニケーションが取れて、セルフマネージメントができることが必要でした。

その意味では、スタッフ、シニアスタッフ時代の経験は今考えても今の自分に必要な経験でした。

 

しかし、シニアスタッフの後半になってくると、メインクライアントのアサインが増え、業界特有の会計論点の相談などが増え、また海外子会社チームへの交換など、キャリアが狭く深くなる予感がしたため、そのタイミングでの転職を意識しました。

これは一例ですが、自分のなりたい像と今の自分の仕事が結びついているかを意識することが大事だと思います。

 

ねこ君
一度立ちどまって今の仕事を俯瞰して見て、自分の理想の将来像までの道筋を意識してイメージを持っておくことが大切なんだね!
Ryo
明確な将来像を持つことは本当に大切です!昔の自分に言いたかった・・

 

5年後、10年後を見据えてセカンドキャリアを決めること

監査法人で一生を終える人は同期の1割にも満たないでしょう。

また監査法人から転職し、その先の2社目で一生を終える人もまた1割に満たないでしょう。

今の時代どの職種もですが、特に会計士の転職は繰り返すということを前提にして考えるべきです。

 

前段の話と結びつきますが、監査法人からのセカンドキャリアを考える上で、転職した先の5年後、10年後を意識することがとても重要です。

なんとなく良さそうな会社に受かったから行く、ではなくその会社で5年働いたときにその先はどう動くつもりなのか

思ったより長くその会社で働くことが出来て、10年後その時何歳になっていてどんな選択を取れる人材になっているのか、などの長期的なキャリアを具体的に考えましょう。

 

実際のところは、キャリアというのは場当たり的でその時その時でベストな選択をしていった結果がその人のキャリアになるのですが、それは結果論で転職した後の5年後10年後を常にイメージすることが、その時その時のベストな選択をすることに繋がります。

 

基本的に収入は下げてはいけない

これはセオリー的な話で絶対では無いのですが、基本的には収入を下げる転職はしない方が無難です。

筆者自身の経験ですが、経理職を希望して転職エージェントと面談をした際、エージェントから普通事業会社で20代ならこんなもんですよと、スタッフ未満の給料の求人ばかり提示されて納得してしまいそうになったことがありました。

ちゃんと探せば給料が高い会社はありますし(Big4含むコンサルファーム、経理なら外資、スタートアップならメガベンチャー規模の会社)、ワークライフバランスの確保を盾にして、給料が下がるような求人を持ってくるエージェントは信用しない方がいいでしょう。

エージェントは転職させてなんぼの世界なので、たまに相性が合わない人とも出会います。しっかり自分の長期キャリアを考えてかつ今のベストな選択を一緒に考えてくれるエージェントを見つけておきましょう。

 

一旦下げた給料はなかなか上がりません。給料を下げた結果あまり生活に満足感が生まれず、またすぐに転職をすることになってしまうような事態は避けましょう。

しっかりキャリアプランを練れていなければ、給料を下げる転職は避けるべきです。

 

ねこ君
一度年収が下がるともうほとんど戻らないんだ!?それは慎重に考えないと・・・
Ryo
一度年収を下げると、あげるのには本当に時間がかかるのが現実です。転職時には年収アップをすることを基本とした方が良いかとは思います!

 

自分の軸をしっかり見極めること

転職に正解はありません。

お金、独立、やりがい、ワークライフバランスなど、何を重要視するかは本当に人によって違います。他人がこうしてるからではなく、自分がどうしたいのかを本気で考えましょう。

働いて生活をするのは自分です。ひたすら給与アップを狙って仕事に邁進する人もいれば、仕事とは一定の距離感を取って、プライベートの時間を大事にしたい人もいます。

他人の評価ではなく、自分がどうしたら幸せを感じられるのかが大事です。

一つ言えるのは、公認会計士はそういった働き方の選択が出来る環境にあるということです。これは誰が何と言おうとものすごい特権です。

 

ねこ君
結局、自分が何を大切にするかだよね。おれはある程度ワークライフバランスの取れた転職先を探そうかなぁ・・・
Ryo
退職や転職が本当の正解でないこともあります。こちらの記事も参考にしてみてください!

 

 

転職が決まった後の切り出し方

監査法人 転職 伝え方

ここでは転職先の内定が貰えた後にどのように上司に切り出すか、いつ言うべきなのか、などの退職までの流れについていくつかアドバイスをまとめたいと思います。

監査法人からの転職においては転職自体が初めての方が多く、その進め方に不安を持つ方も多いと思います。

狭い業界ですので、今後また一緒に仕事をする可能性がゼロとは言い切れないので、出来れば円満に退社したいものです。

 

いつ言うべきか

内定が出た後にその会社への転職意思が固まっているのであれば、承諾サインをした後に会社に報告しましょう。

その場合、既に承諾サインをしたので退社時期の調整をお願いします、といったようにスムーズに退社手続きに以降出来るのですが、承諾サインをしていないのに会社に伝えてしまうと、引き止めに時間を取られてしまうので注意しましょう。

 

内定のカードを盾に希望部署への転籍などを交渉する気であればいいのですが、転職の意思が固まっているのに、引き止めに時間を食われるのはお互いハッピーではありません。

退社時期も遅れ、次の会社への入社時期も遅れてしまいます。

 

出来ることなら繁忙期を避けたり、次のアサイン調整が終わる前に伝えるなどを考慮すると会社としては助かるでしょうが、ここはお互い様ですのでそこまで神経質になる必要はありません

大事なのは進路が決まり次第速やかに報告することです。

 

誰に言うべきか

関係性にも寄りますが、まずは所属するメインクライアントのチームの主任、もしくは直属の上司の方にお伝えしましょう。

その後、関与チームのパートナーや事業部長と面談になり、人事と退職日について調整するのが一般的です。

 

どう言うべきか

上司等に伝える前に、内定が出た後は、まず自分がどうしたいのか気持ちをはっきりさせましょう。

転職の意思が固まったら、シンプルに他の会社から内定が出たので退社しますとはっきりと伝えましょう。人によってはかなり勇気がいりますが、間違っても内定が出たけど迷っているというような言い方だけは避けましょう

 

もし自分だけで結論が出ず、誰かに相談したい場合は、信頼できる上司に内定が出ているが迷っている旨を伝えてみるのもいいでしょう。

引き止めにあってもそこへ行きたい気持ちがあるかどうかは、ある意味自分の中で試金石になります。

ちなみに私も内定が出てからある程度人並に迷いましたが、転職先で上手くいかないリスクについては、また監査法人に戻ってくればいいかと考えました。

監査法人というセーフティーネットがあることも我々の強みです。

 

おまけ – 転職時間の確保

最近は監査法人はリモートワークが主流のようですし、面接もオンラインで実施されることが多いですから、激務の監査法人の中でも転職エージェントと面談したり、面接の時間を確保することはそこまで難しくないでしょう。

筆者の場合はコロナ前でしたので、閑散期の午後7時に面接をセットしてもらったり夏休みを使って面接を多く入れてもらいました。

対面にしろリモートにしろ、仕事をしながらの転職活動は本当に大変で途中で心が萎えてしまうことが多いので、閑散期など時期を決めてこの1か月は本気で転職活動をしてみる、と期間を区切るといいかもしれません。

 

まとめ

以上で公認会計士の監査法人からのセカンドキャリア転換期のおすすめ時期まとめとしたいと思います。

この記事を読んで、是非自分のキャリアプランと照らし合わせてどの時期に監査法人を出る準備をした方がいいかなどを整理して頂ければと思います。

転職はリスクですが、転職活動はノーリスクですので、自分の仕事のメリハリをつける意味でも定期的に目を向けてみることはいいことだと思います。

この記事を読んでくれた方全員が満足のいくキャリアを進めることを祈っています!

 

この記事はインターンのKokiによって編集されました。